ディスコーディアニズムは、1960年代のアメリカで『プリンキピア・ディスコルディア』という風変わりな書物から始まった思想・文化運動です。女神エリスと「不和の黄金のリンゴ」を中心に据え、秩序や権威に縛られないユーモアと逆説を武器に、自由な生き方を肯定してきました。

一方で単なるジョークや風刺にとどまらず、アナーキズム、カウンターカルチャー、オカルティズム、そして現代のインターネット文化にまで大きな影響を与えてきました。Discord（チャットアプリ）の名前の由来も、この女神エリスにちなむといわれています。

現代においてディスコーディアニズムは、世界中で「宗教」として信じる人もいれば、「思想」や「アートムーブメント」として楽しむ人もいます。日本ディスコーディアン協会は、この多様で風通しのよい文化を紹介し、魔術・芸術・ジョークを通じて日常を少しだけ面白くすることを目指しています。

ディスコーディアニズムは1960年代のアメリカで誕生し、『Principia Discordia』を通じて世界中に広まりました。混沌とユーモアを重んじるその精神は、英語圏のサブカルチャーやインターネット文化に深く影響を与え、今なお多くの人々によって受け継がれています。
海外では、出版物やアート、オンラインコミュニティを通じて独自の実践や表現が展開されており、「エリスの黄金のリンゴ」は文化的アイコンとして親しまれています。